どうも、こんばんはLです。
今回は、『攻殻機動隊 SAC_45』に登場するサスティナブル・ウォーは実際に現実に起こりうるのかというテーマでお話していこうと思います。
先に結論から知りたい方は、結論からご覧ください。
1. まず、サスティナブル・ウォーとは?
攻殻機動隊の世界では2045年、「全世界同時デフォルト」が発生し、AIの爆発的進化により、世界的に計画的持続可能な経済活動としての戦争が始まりました。
では、経済活動としての戦争とはどういうことか?
皆さんは特需景気という言葉を聞いたことがありますか?
特需景気とは何らかの社会的要因で経済活動が活発化されることで、戦争が起きると戦争に関連する物の需要が高まりますよね。そこに、様々なものを輸出して売ることで好景気がもたらされるという算段です。かつて、日本も特需景気を何度か経験しています。
つまり、戦争を持続的に起こすことで、半永久的に景気を盛り上げようとするのがこのサスティナブル・ウォーというわけですね。
しかし、戦争をするとなると被害が出ます。だから、このAIが発展した世界では被害を極力最小限に止めるためにAI同士、ロボット同士で兵器を消費しあって経済を循環させることを目指していました。
作中で、サスティナブル・ウォーは「コントロールされた経済行為」と言われていました。つまり、サスティナブル・ウォーとは世界的かつ大規模な戦争ごっこによる消費増大の経済活動ということになります。
ちなみに、デフォルト(債務不履行)とは
債券の発行元が元本や利息を払えなくなることです。
それだけでは少し難しいと思うので、簡単に言うと、株などであれば会社が破綻して株の利益を払えません元本を返せませんといった状況に陥ることです。
国も株のように国債というものを発行して海外に売っています。
この国債の売買によって円高、ドル高などが引き起こされたりするんですが、それはさておき。この国債や株というのは信頼によって成り立っています。
あなたが家電や食べ物を買うとき、ブランドや産地を気にしたりしますよね?
それと同じで国債もいつか返さなくなるときが来ます。
その時にお金を払えませんとなる状態が国のデフォルトです。
では、国がデフォルトするとどうなるか?
借金を返さない友人と同様信用が地に落ちます。
国が信用できないということは、国の発行するお金にも価値が無くなるということです。
2. 将来、サスティナブル・ウォーは起こるのか
まず、サスティナブル・ウォーの前提として、持続可能なコントロール下に置かれた経済活動としての戦争であるため、大国同士であることが不可欠です。
また、通常の戦争とは異なり、目的が兵器など消費への資金投入で経済活動を活性化させることです。
そのため、人的被害は最小限に留められる必要があります。
現在、AIの技術や無人運転なども発展していますが、人的被害を抑えるレベルではありません。
サスティナブル・ウォーの目指す持続可能な経済活動としての戦争は、当事国全てが協力して行うもので、人的被害も極力最小限にするというもので理想論的な部分が強いため、現実的ではありません。
人は各自利己的な生き物で確実に自国利益を優先するため、一時期は続くかもしれませんが、長期的には不可能です。
また、戦争は商人が利益をもっとも得やすく、貧困層からの反発を得やすいです。
効率で考えると反発を得やすい戦争を経済活動とするより、公共事業や土地整備に資本を投資して内需拡大を行った方が効率的です。
以上の理由から、将来的に現実にサスティナブル・ウォーが起こる可能性は低いと考えています。
3. 結論
結論を言うと、
サスティナブル・ウォーは現実的な経済対策ではないため起こる可能性は低いと思います。しかし、現在のコロナの影響で国家間の関係やその他様々な暮らし方の根本が変わりつつあるので、世界的な経済政策が出てくる可能性はあります。
と考えています。(個人的な見解です)
ただ、将来どうなるとしても、今現在出来ることからやっていきましょう。
>>【まとめ】自粛期間中は周りと差をつけるチャンス やるべきこと7選で今できることを紹介しているので是非。
そんな感じで今回は締めていこうと思います。
それでは、また。